突然変異への挑戦と研究
あまり知られてないが
単為生殖みたいに
人間も卵子だけで細胞分裂して
髪や歯や指や脳を作り出す事がある
だが鶏の卵と違って
生み出すに至らず、途中で破裂してしまうか
もしくは分裂が自然と止まる
代表例は卵巣奇形腫や胞状奇胎で
どちらも正常な赤ちゃんにはならない
手塚治虫のブラックジャックに
登場するピノ子の場合は
双子の姉の腹の中で
18年間生き続けていた畸形嚢腫だ
(ブラックジャックに摘出され
人工の身体を得るという話)
実のところ自然界には
普段は有性生殖だが
まれに単為生殖で子供を作る生き物がいる
例えるなら
ミジンコやワムシ
サメ、ヘビやカリフォルニアコンドル等だ
これは大量絶滅危機で
女性だけでも種の保存が出来るよう
遺伝子が突発性変異する為の
布石なのだろうか
本来、哺乳類の単為生殖を困難に
させているのは「ゲノム刷り込み」によるが
(母・父の両方に由来する遺伝子しか
発現しない事)
現在では、これを書きかえる事は可能で
書き換えた結果
精子もなく卵母細胞を活発化させ世に誕生
(メチル化書き換え法という)
他にはオスのマウスからIPS細胞で
卵子を作り出し、体外妊娠で誕生したり
(阪大 林教授参照)
そもそも卵子も精子もなく
幹細胞で人間の胚に酷似した構造体を
作り出すことも成功している
(幹細胞学者ジェイコブ・ハンナ参照)
元来の「有性生殖のルール」を
書き換える研究はますます過熱してゆく
だが今でも女性の体内で
卵子が未知の世界に憧れ
単独でもいいから「世に出たい」と
母体内で様々な冒険を繰り広げて
突然変異に命をかけていると思うと感慨深い
生物はあまりに脆く
強かに頑丈で
常に挑戦を続けている
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