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大阪回春性感エステティーク 谷九店性感エステ
るり
22歳 T154 B90(G) W58 H92
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るり(エステティーク谷九店)
【『三銃士 上』③】
どうも、ルリです。アレクサンドル・デュマ著(2012年)『三銃士 上』を437頁から最後の661頁まで読んだ。前回ほどの激動はなかったものの、下巻への期待を静かに高めてくれる展開であった。
[437-661頁までの粗筋]
コンスタンスの恋文には、夜10時に離れ家の前で会おう、とあった。ダルタニャンは指定日時に離れ家で待つも、誰も現れなかった。隣家の老人は、離れ家で3人の男が女を捕らえ、馬車で走り去ったと語った。ダルタニャンはコンスタンスの捜索と並行して、渡英時に別れた三銃士を迎えに行った。
三銃士は別々の宿に居た。ポルトスは賭け事に負けて宿賃を滞納しつつ居座り、アラミスは司祭らと宗教談義をしていた。アトスは宿の亭主に贋金使いと扱われ立腹し、酒倉に立て籠もっていた。
酒倉でダルタニャンは、アトスから友人の恋の話を聞いた。その友人は伯爵で、ある日妻の肩に百合の花の烙印を見た。それは盗みをした証であり、伯爵は妻を絞殺した、というのだった。のちに賭け事に勝利したダルタニャンは宿賃を支払い、三銃士と共にパリへ帰還した。
後日、ダルタニャンは偶然見かけた枢機卿の手先・ミレディーを追った。そしてサン=ジェルマンにて、ミレディーの侍女は人違いでダルタニャンの従者・プランシェへ、「御主人様に」と手紙を渡した。その後ダルタニャンは、居合せたミレディーの兄を名乗る騎士と、剣を交える約束をした。帰宅し準備をしている間、ダルタニャンはある密かな計画を立てていた。下巻へ続く。
さて、印象的であったシーンは下記である。待ち合わせ場所でダルタニャンがコンスタンスを待っている間の、微笑ましい様子である。
■温かな眼差しに映る、上機嫌のダルタニャン
「何一つ、物音はしない。首都からは百里も離れているような気がする。ダルタニャンは背後をちょっと見まわした後で、生垣にもたれた。垣の向う――その庭と小屋のずっと彼方には、パリがその中に眠っている、あの広漠たる闇があるのだ。空虚な、だだっぴろいその底なしの闇の中に、いくつかの小さい光が煌めいている――地獄の中からまたたく不吉な星のように。
でも、ダルタニャンにはあらゆる物の形相がむしろ幸福を象っているように見え、あらゆる考えが微笑みをたたえているように感じられ、闇さえ明るい心地がしていた。もう間もなく約束の時間である。
果して、サン=クルーの鐘楼がゆっくり十時を打った。
闇の中に波うって行くその青銅の反響に、何か不気味なものがこもっていた。
しかし、青年の心には待ちかねた時刻をきざんで行く一つ一つの音として、愉しくひびくのだった。」※1
「首都からは百里も離れているよう」という記述よりも、「垣の向うの、ずっと彼方の中にパリが眠っている」といった記述の方が、パリと離れ家との距離を遥か遠くに感じさせてくれるのは、なんとも興味深い。
また、離れ家の前で待つダルタニャンを「広漠たる空虚な闇」や「地獄の中から瞬く不吉な星に似た光」、「不気味な青銅の反響」といった不穏なものたちが取り巻く様子は、今後の展開に暗影が投じられることの暗喩として美しい。
しかしながら、そんな暗雲を振り払うほどに、ダルタニャンの怡悦と希望が見せる景色は、優しく暖かく、心地良いものである。『カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心』でも、主人公のカスパー・ハウザーが迎えの紳士を待っている際に、不穏さと胸の高鳴りと期待を抱きながら愛おしく時間を見送る描写があったが、どことなくそれを思い出させてくれた。
恐らく、これは主人公・ダルタニャンを優しく見守る筆致であるためだろう。意識的なのかは分かりかねるが、ダルタニャンの目線に合わせ、さりげなく寄り添う眼差しで書かれている雰囲気がある。
そして、ポルトスの従者・ムスクトンのエピソードは皮肉が効いていて面白味があった。
「宗教戦争中、父は場合によって新教徒になったり旧教徒になったりして、両教徒と戦っていた。よって父は新旧の教えを知っており、自分は旧教徒、兄は新教徒として育った。ある日父に恨みを抱いた新・旧教徒の2人の男が父を殺した。2人を待ち伏せて兄が旧教徒の方を、自分は新教徒の方を片付けたが、父には先見の明があったと感服した。兄弟を別の宗旨に分けて育てるなんて。」※2
という旨の内容を語っていたのだが、当時のフランスの背景を感じさせる小気味良い諧謔を感じられた。
さて、次からは『三銃士 下』を読む。これから購入するのだが、何頁あるのか気になるところである。そして、久々に中谷宇吉郎や寺田寅彦などの短い随筆も読みたくなってきた。いろいろ寄り道しながら楽しみたい。
ほんじつも精一杯お癒やししますので、のんびりしていってください。よろしくお願いいたします。
―――――――
《参考文献》
※1 アレクサンドル・デュマ著(2012年)『三銃士 上』、岩波書店、生島遼一訳、461頁。
※2 同上、499-500頁。
どうも、ルリです。アレクサンドル・デュマ著(2012年)『三銃士 上』を437頁から最後の661頁まで読んだ。前回ほどの激動はなかったものの、下巻への期待を静かに高めてくれる展開であった。
[437-661頁までの粗筋]
コンスタンスの恋文には、夜10時に離れ家の前で会おう、とあった。ダルタニャンは指定日時に離れ家で待つも、誰も現れなかった。隣家の老人は、離れ家で3人の男が女を捕らえ、馬車で走り去ったと語った。ダルタニャンはコンスタンスの捜索と並行して、渡英時に別れた三銃士を迎えに行った。
三銃士は別々の宿に居た。ポルトスは賭け事に負けて宿賃を滞納しつつ居座り、アラミスは司祭らと宗教談義をしていた。アトスは宿の亭主に贋金使いと扱われ立腹し、酒倉に立て籠もっていた。
酒倉でダルタニャンは、アトスから友人の恋の話を聞いた。その友人は伯爵で、ある日妻の肩に百合の花の烙印を見た。それは盗みをした証であり、伯爵は妻を絞殺した、というのだった。のちに賭け事に勝利したダルタニャンは宿賃を支払い、三銃士と共にパリへ帰還した。
後日、ダルタニャンは偶然見かけた枢機卿の手先・ミレディーを追った。そしてサン=ジェルマンにて、ミレディーの侍女は人違いでダルタニャンの従者・プランシェへ、「御主人様に」と手紙を渡した。その後ダルタニャンは、居合せたミレディーの兄を名乗る騎士と、剣を交える約束をした。帰宅し準備をしている間、ダルタニャンはある密かな計画を立てていた。下巻へ続く。
さて、印象的であったシーンは下記である。待ち合わせ場所でダルタニャンがコンスタンスを待っている間の、微笑ましい様子である。
■温かな眼差しに映る、上機嫌のダルタニャン
「何一つ、物音はしない。首都からは百里も離れているような気がする。ダルタニャンは背後をちょっと見まわした後で、生垣にもたれた。垣の向う――その庭と小屋のずっと彼方には、パリがその中に眠っている、あの広漠たる闇があるのだ。空虚な、だだっぴろいその底なしの闇の中に、いくつかの小さい光が煌めいている――地獄の中からまたたく不吉な星のように。
でも、ダルタニャンにはあらゆる物の形相がむしろ幸福を象っているように見え、あらゆる考えが微笑みをたたえているように感じられ、闇さえ明るい心地がしていた。もう間もなく約束の時間である。
果して、サン=クルーの鐘楼がゆっくり十時を打った。
闇の中に波うって行くその青銅の反響に、何か不気味なものがこもっていた。
しかし、青年の心には待ちかねた時刻をきざんで行く一つ一つの音として、愉しくひびくのだった。」※1
「首都からは百里も離れているよう」という記述よりも、「垣の向うの、ずっと彼方の中にパリが眠っている」といった記述の方が、パリと離れ家との距離を遥か遠くに感じさせてくれるのは、なんとも興味深い。
また、離れ家の前で待つダルタニャンを「広漠たる空虚な闇」や「地獄の中から瞬く不吉な星に似た光」、「不気味な青銅の反響」といった不穏なものたちが取り巻く様子は、今後の展開に暗影が投じられることの暗喩として美しい。
しかしながら、そんな暗雲を振り払うほどに、ダルタニャンの怡悦と希望が見せる景色は、優しく暖かく、心地良いものである。『カスパー・ハウザー あるいは怠惰な心』でも、主人公のカスパー・ハウザーが迎えの紳士を待っている際に、不穏さと胸の高鳴りと期待を抱きながら愛おしく時間を見送る描写があったが、どことなくそれを思い出させてくれた。
恐らく、これは主人公・ダルタニャンを優しく見守る筆致であるためだろう。意識的なのかは分かりかねるが、ダルタニャンの目線に合わせ、さりげなく寄り添う眼差しで書かれている雰囲気がある。
そして、ポルトスの従者・ムスクトンのエピソードは皮肉が効いていて面白味があった。
「宗教戦争中、父は場合によって新教徒になったり旧教徒になったりして、両教徒と戦っていた。よって父は新旧の教えを知っており、自分は旧教徒、兄は新教徒として育った。ある日父に恨みを抱いた新・旧教徒の2人の男が父を殺した。2人を待ち伏せて兄が旧教徒の方を、自分は新教徒の方を片付けたが、父には先見の明があったと感服した。兄弟を別の宗旨に分けて育てるなんて。」※2
という旨の内容を語っていたのだが、当時のフランスの背景を感じさせる小気味良い諧謔を感じられた。
さて、次からは『三銃士 下』を読む。これから購入するのだが、何頁あるのか気になるところである。そして、久々に中谷宇吉郎や寺田寅彦などの短い随筆も読みたくなってきた。いろいろ寄り道しながら楽しみたい。
ほんじつも精一杯お癒やししますので、のんびりしていってください。よろしくお願いいたします。
―――――――
《参考文献》
※1 アレクサンドル・デュマ著(2012年)『三銃士 上』、岩波書店、生島遼一訳、461頁。
※2 同上、499-500頁。
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