奥鉄オクテツ 福岡デリヘル
ななほ
39歳 T158 B90(F) W59 H88
験
談

待ち合わせ場所へ向かうと
遠くから慌てた様子で駆けてくる男性が見えた。
額には汗が滲み
少し息を切らしている。
私の姿を見つけるなり
ほっとしたように笑って
電話に出られなかったことを
何度も謝ってくれた。
(そんなに謝らなくてもいいのに…)
そう思いながらも
その誠実そうな姿に初対面の緊張はすぐにほどけていった。
ホテルまでは少しだけ散歩をした。
並んで歩いているうちに自然と手が重なり
そのまま指を絡める。
手を繋いで歩いていると
まるで本当の恋人とデートをしているみたい。
何気ない会話を交わして
一緒に笑って。
その時間が楽しくて
その時の私はいつの間にか
《風俗嬢ななほ》
であるということを忘れかけていた。
途中二人でスイーツを買い
ホテルへ。
部屋に入ってからも
彼の穏やかな雰囲気は変わらない。
一緒にお風呂に入り
温かな湯船の中で肩を寄せ合う。
お風呂から上がると
さっき買ったスイーツを二人で堪能した。
普通の恋人みたい…
心地よくて幸せだった。
やがてベッドに入ってからも
彼はずっと優しかった。
抱き寄せる腕も
触れる指先も
重なる唇も
急ぐことなく私の反応を確かめるようで。
少しでも私の表情が変われば
すぐに気遣ってくれる。
その優しさに包まれながら
互いの温もりを求め
二人で幸せな余韻を迎えたあとも
彼は私を抱き寄せたまま
優しく頭を撫でてくれた。
その手があまりにも温かくて
優しくて
私は彼の胸元から離れたくなくなってしまった。
今日だけは
本当の恋人だったらいいのに…
そんなことまで考えてしまうほど
彼と過ごした時間は幸せだった。
けれど…
楽しい時間ほど早く過ぎてしまう。
帰り支度を始め
時計を見る。
さっきまであんなに幸せだったからこそ
もう別れなければならないことが
たまらなく寂しかった。
もう少しだけ…
手を繋いでいたい
貴方と居たい。
もう少しだけ…
もう少しだけ
恋人のような二人でいたい。
待ち合わせ場所へ現れたときから
最後に別れるその瞬間まで
彼はずっと優しかった。
仕事で出会ったはずなのに
まるで一日だけ恋人になれたような幸せな時間。
だからこそ
別れがこんなにも惜しい。
帰り道
手のひらにはまだ彼の温もりが残っているような気がして
私は何度もそっと指を握った。
※殿方様との実話になります。
※いつお会いした殿方様かわからぬよう、時系列や内容を脚色しております。
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