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ななほ

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39歳 T158 B90(F) W59 H88



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ななほ
8月30日20時12分
by ななほ
人妻としての休日

出かける夫を玄関で見送り
鍵を閉める。

 

『いってらっしゃい』
と笑って手を振ったあと
部屋に戻ると急に静かになった。

 

朝食の食器を洗って
洗濯機を回して
掃除機をかける。
 

途中でスマホを確認しながら
干しっぱなしだった洗濯物を畳む。
 

仕事の日とは違う。
今日は誰とも待ち合わせをしないし
時間を気にして支度をする必要もない。
 

ひと通り家事を終えると
私は紅茶を片手にソファに座った。
 

テレビをつけたものの
内容はほとんど頭に入ってこない。
 

ぼんやりしているうちに
ふと最近お逢いした殿方様のことを思い出した。
 

ホテルへ向かう途中の会話。
二人きりになったときの空気。


仕事で出会ったはずなのに
妙に印象に残っている時間。
 

思い出すつもりなんてなかったのに
一度浮かんでしまうとなかなか消えてくれない。

 

—何考えてるんだろ私—


 

誰もいないのに
少し恥ずかしくなって独り言が漏れた。
 

それでも身体には正直に余韻が蘇ってきて
落ち着かなくなる。
 

ソファの上で座り直し
洋服の上から胸に触れながら目を閉じた。

 

頭の中にいるのは夫ではなく
【お客様】
 

その事実に少しだけ後ろめたさを覚えながらも
あの日の記憶から離れられない。
 

洋服を捲り上げ
胸に直接触れる。

固くなった乳首を指で転がす。


秘部が疼きショーツの上から触れる。

濡れている…


ショーツの横から指を入れ
突起物を撫でるように触れる。


我慢出来ず…
指を…


時間を忘れて夢中になり
絶頂を迎える。
 

すっかり周囲のことを忘れていたときだった。
 

—ピンポーン—
 

身体が跳ねるほど驚いた。
 

一瞬
何の音なのか分からなかったくらいだった。
 

慌てて洋服を整える。
 

もう一度インターホンが鳴った。
 

モニターを見ると
いつもの郵便屋さん。
 

『ちょっと待ってください!』
 

なるべく普通の声を出したつもりだったけれど
自分でも分かるくらい慌てていた。
 

呼吸を整えてから玄関を開ける。
 

何食わぬ顔で荷物を受け取り
扉を閉める。
 

鍵をかけた瞬間
私はその場にしゃがみ込み
思わず顔を覆った。


—恥ずかしい—
 

もちろん
郵便屋さんは何も知らない。
 

夫だって
今日の私を知らない。

 

いつもの家で
いつもの家事をし
いつものように夫の帰りを待つ。
 

ただその間にほんの少しだけ
【妻ではないもう一人の自分】
が顔を出していた。
 

そんな
【秘密】
を抱えたまま
私は冷めてしまった紅茶を飲み直した。




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