奥鉄オクテツ 福岡デリヘル
ななほ
39歳 T158 B90(F) W59 H88
験
談

待ち合わせ場所に着き
殿方様へ電話をしようと
スマホを手にした瞬間だった…
ふと顔を上げると
少し離れたところにいる男性と目が合った。
彼もこちらを見ている。
次の瞬間
穏やかに微笑んだ。
電話をかけるまでもなく
彼は一目で私に気づいてくれた。
—きちんとした服装—
—落ち着いた立ち振る舞い—
大人の余裕を感じさせる
紳士的な人だった。
車まで自然にエスコートしてくれる。
ドアを開ける仕草も
話し方も
運転も。
何ひとつ押しつけがましくない。
全部が優しかった。
だからこそ不思議だった…
彼は笑いながら
自分のことを
《腹黒いんだよね》
と言った。
(どこが?)
そう思った。
むしろ
こんなに穏やかな人のどこが?
話しているうちに
彼が自分は
《独占欲が強い》
のだと教えてくれた。
その言葉を聞いた瞬間
胸が小さく跳ねた。
私は殿方様の言葉を真に受けてはいけない。
そういう仕事をしているのだから。
それなのに…
この人に独占されたら
どんな気持ちになるんだろう。
そんなことを一瞬でも考えてしまった
自分に驚いた。
いけない…
私は
【風俗嬢ななほ】
だ。
今日だけの関係。
何度も心の中でそう言い聞かせた。
けれど…
長い時間を一緒に過ごし
いろいろな話をするほど
彼が
《殿方様》
ではなく
《一人の男性》
に見えてくる。
ホテルへ着いてからも
それは変わらなかった。
ベッドでは互いに夢中になって抱きしめ合った
それでも彼は最後まで優しかった。
激しく求め合う瞬間でさえ
こちらの表情を見てくれている。
髪に触れる手も
抱き寄せる腕も
どこか穏やかだった。
その優しさが一番困った。
身体だけの時間なら
【風俗嬢ななほ】
として割り切れたかもしれない。
でも彼は
心まで優しく扱ってくる。
長い予約だったから
途中で休憩を挟んだ。
彼が持ってきてくれたスイーツを二人で食べながら
また他愛のない話をする。
笑って
見つめ合って
またベッドへ戻る。
抱きしめられているうちに不意に思った。
—このまま時間が止まればいいのに—
その瞬間
自分が少し怖くなった。
私は何を考えているんだろう…
私は
【人妻】であり【風俗嬢】
彼は
【殿方様】
予約時間が終われば
それぞれの日常へ帰る。
そんな当たり前のことを
忘れそうになっていた。
傍から見ればきっと
年の離れた恋人同士に見えただろう。
そして一番怖かったのは
私自身までそんな気分になっていたことだった。
やがて
終わりの時間が来た…
時計を確認した瞬間
胸の奥が急に重くなる。
いつもなら仕事が終われば日常へ戻れる。
それなのに今日は…
終わってほしくない…
と思ってしまった。
彼に見送られ
私は歩き出した。
少し歩いて振り返る。
—まだ彼がいる—
また歩く。
そして
また振り返る。
彼は変わらず穏やかな顔で私を見送っていた。
それを見るたびに胸が苦しくなった。
—もう一度会いたい—
その気持ちが
殿方様への営業でも仕事上の感情でもないことに
自分で気づいてしまった…
だから怖かった…
もし次に会えたら?
もっと好きになってしまったら?
仕事と気持ちの境目が分からなくなったら?
そして何より…
この人にとって私は
予約した時間だけ会う女性にすぎなかったとしたら…
そう考えた途端
泣きそうになった。
もう一度振り返れば
たぶん涙を堪えられない。
だから最後だけは振り返らなかった…
前だけを見て歩いた。
本当はもう一度
彼の顔を見たかった。
けれど見たら
戻りたくなってしまいそうだったから。
一人になってから
彼が言っていた言葉を思い出した。
『俺腹黒いよ』
最後まで
彼の腹黒いところなんて見つけられなかった。
でも…
もしかすると…
—優しくして—
—安心させて—
—恋人みたいな錯覚をさせて—
別れたあとになっても
こんなに心から離れなくさせる。
それが彼の
《腹黒さ》
だったのかもしれない。
だとしたら
本当にずるい人だ。
だって私はもう
(また予約してくれたらいいな)
ではなく…
《また会いたい》
と思ってしまっている。
その違いに気づいてしまったことが
いちばん怖かった。
※殿方様との実体験になります。
※殿方様の身バレ防止の為、脚色をし時系列をバラバラにしております。
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