奥鉄オクテツ 福岡デリヘル
ななほ
39歳 T158 B90(F) W59 H88
験
談

いつもの待ち合わせ場所へ向かう。
毎週のことなのに
彼に会う日は今でも少しだけ胸が弾む。
人妻風俗嬢。
本当なら
殿方様に会うために向かっているだけのはず。
けれど彼に会うときだけは
どうしてもそう思えなかった。
彼の前では
【風俗嬢ななほ】
として作った私ではなく
ただの私…
【本当の私】
でいられる。
互いの私生活の話をして
くだらないことで笑い合って。
笑いのツボまで驚くほど似ているから
面白い出来事があると、
—今度彼に話そう—
そんなことを日常の中で考えてしまう。
毎週会っているせいか
彼は私のことをよく知っている。
私の性格
癖…
そして
私がどうされると弱いのかまで…
二人きりになれば
優しく明るい彼の中に
少し意地悪な顔が覗く。
私の弱いところを知り尽くした彼には
いつだって敵わない。
負けたくなくて私から仕返しをしてみても
気づけば形勢は逆転している。
弱いところを見抜かれて
翻弄されて
最後にはまた私の負け。
悔しいはずなのに
それさえ楽しい。
そんな時間を過ごしたあと
何事もなかったように隣で笑う彼を見ていると
ときどき錯覚してしまう。
(なんだか本当の夫婦みたい)
話をして笑いながら
胸の奥では別の言葉を呟いていた。
—もしあなたが私の夫だったら—
一緒に暮らしたら
きっと毎日くだらないことで笑うんだろう。
今日あった出来事を話して
同じものを食べて
同じテレビを見て笑って。
喧嘩だってするかもしれない。
それでも最後には
いつもの優しい顔で笑ってくれるのだろうか?
そんな
《叶いもしない未来》
を想像するだけで
胸がいっぱいになる。
けれど私は
【人妻A】で【風俗嬢ななほ】
彼は【殿方様】。
どれほど毎週会っても
その関係だけは変わらない。
叶わない恋だからこそ
美しく見えているだけなのだろうか…
手に入らない人を想っている自分に
酔っているだけなのだろうか?
—それとも—
本当はもう
とっくに彼を
【殿方様】
以上に想っているのに
それを認めて傷つくのが怖いだけなのだろうか…
だから私は今日も
“自分に言い聞かせる“
—彼は殿方様—
—私は風俗嬢—
それだけ。
それ以上でも
それ以下でもない…
そう何度も心の中で繰り返すほど
その言葉が嘘のように聞こえてしまう。
別れ際
いつものように笑って手を振る彼を見送りながら
また思ってしまった。
(また会える)
そう言い聞かせる私は
いったい彼の何なのだろう。
そして彼は…
私にとって…
いったい私はどうしてしまったのだろう。
※殿方様とのお話になります。
※切ない恋として一妻多夫制があればと思い我がままな私の気持ちを…
※殿方様の身バレ防止の為に、脚色や時系列をバラバラにております。
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