放課後クラブ(ハレ系)トクヨク
榊ノ下さえ
25歳 T165 B85(E) W58 H90
験
談

翌日。
教室のドアを開けた瞬間
昨日いなくなったはずの子が見えた。
席に座ってクラスの女の子と普通に話している。笑っている。ちゃんと声も出ている。
一瞬、足が止まった。
見間違いかと思ってて
時計を見た後、もう一度その子を見る。
いる。普通にいる。
歩き方がちょっと変で、首の動きがやたら大きい人なだけだった。きっと、髪が濡れていたのも何か事情があるのだろう。
幽霊じゃなかった。
私が入口のところで固まっていると
その子のほうが先に気づいた。
目が合って、少し驚いた顔をしてから
すぐ手を振ってくる。
「榊ノ下さん、おはよー」
それから、こっちに近づいてきた。
「昨日はほんとごめんね。急にお腹めちゃくちゃ痛くなっちゃってさ。トイレから全然出られなくて」
軽い感じで言う。
「一人にしちゃったよね」
私は少しだけ考えてから言った。
「あ、はい。」
それだけだった。
その子が一瞬だけ止まって、
「あ、うん……」
と言って、小さく笑った。
それから「またね」と言って
自分の席に戻っていった。
私は鞄を持ったまましばらく立っていた。
幽霊はいなかった。
昨日のことは、たぶん私の勘違いだった。
榊ノ下さえ、9日目。
ともだちができた。
榊ノ下さえ
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