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放課後クラブ(ハレ系)トクヨク

榊ノ下さえ

榊ノ下さえ

25歳 T165 B85(E) W58 H90

体
験
談
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榊ノ下さえ
10月2日12時03分
by 榊ノ下さえ
部活作るってよ(3)

職員室の前で私は少しだけ立ち止まっていた。

うーん、と小さく息をつく。

三人。

頭の中でその数字が何度も繰り返される。

一人はいる。私。
でも、あと二人。

思っていたより遠い。


廊下は静かで、遠くで足音だけが混ざっている。窓の外はもう暗くなり始めていて、昼間とは違う時間の流れになっていた。

どうやって集めればいいのか。
考えても、すぐに答えは出ない。

そのときだった。


まただ、と思う。

私の円の中にスッと入り込んでくる感覚がある。振り返るまでもない。

同じクラスの男子。名前は確か、山田。

かなりの念能力の使い手だ。


振り返ると、やっぱり少し離れた位置に立っていて、こちらを見ている。視線が合うと少しだけ逸らす。でも離れない。

朝もいる。登校中、後ろに。
待ち伏せされていたこともある。

放課後もいる。帰ろうとすると少し距離を保ったままついてくる。

ずっと私のことを見ている。


……ということは。

部活に入っていない。



私は少し考える。
条件は満たしている。

ゆっくりと山田の方へ歩く。

距離が縮まるにつれて、山田の肩がわずかに緊張していくのが分かった。

「山田君」

名前を呼ぶと、びくっとした。

「え?」

少し遅れて、反応が返ってくる。


「部活、入ってますか?」

「え?あ?え?」

混乱している。


「入ってないですね」

そう言うと、山田は少し間を置いてから、

「……はい」

と頷いた。


やっぱり。
私はそのまま続ける。

「一緒に部活をやりませんか?」


山田の動きが完全に止まる。

「え?あ?え?あ?え?あ?え?」

思考が追いついていないのが分かる。


少しの間のあと、

「………はい」

と、小さく答えた。


承諾。私は手を差し出す。
山田も少し遅れて手を出し恐る恐るそれに触れる。

握手。

その瞬間、空気がわずかに変わる。

見えない何かが確かに結ばれた感覚がある。

これは、約束。
言葉を交わしただけでは終わらない、逃げられない形のもの。互いに、それを守るための念。

約束を共有する念能力。

その名は??

「ヨロシクオネガイシマス」


手を離しても山田はまだ少し固まっている。


でももう決まっている。


まだ何も決まっていない部。
現在、部員数2人。





そうだ、と思う。

新しい部員ができた以上そのまま帰らせるわけにはいかない。私は山田の方を見る。

「山田君、もう遅いので送りますよ。一緒に帰りましょう」

山田は少しだけ固まってから、

「え?」

とだけ返した。


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